承認番号：HM24-001
研究概要: アレルギー疾患は様々な発症要因が関与する疾患であり、原因抗原の特定、病態の解明、治療法の開発など、関連する多くの研究が行われていますが、現状は不明な点が多いのが実状です。私たちは、アレルギーの診療に携わる講座と連携し、ホーユー株式会社で開発されたプロテオミクスの技術を用いて、様々なアレルギー疾患の原因抗原の解析等を行います。その成果は、これまで以上に精度の高い検査薬や、治療方法の開発などに繋がると期待しています。

承認番号：HM24-053
研究概要: 2011年頃より梅雨時の早朝に多治見市を中心として東濃地区(岐阜県南東部)で“シズオカクロバネキノコバエ(俗称タジミバエ)”の大量発生が報告されており、直接の接触や、周囲に虫がいるだけでもアレルギー性鼻炎・結膜炎症状様の症状を呈する患者さんが発生しています。本研究では、キノコバエの発生状況、診療状況を把握することを目的に、アレルギー診療に従事している東海地方中心の医師に対してアンケート調査を行います。

承認番号：HM24-536
研究概要: スギ花粉症は、国民病と言われるほど有病率が高く、アレルギー性鼻炎や結膜炎に加え、スギ花粉と交差反応を持つ野菜や果物への口腔アレルギー症候群(PFAS)を合併している場合もあります。スギ花粉症の主な治療法は、抗アレルギー薬などの対症療法ですが、昨今では自然経過を修飾する可能性がある舌下免疫療法(SLIT)も普及しています。一般的にSLITは安全性の高い治療法と考えられているものの、稀にアナフィラキシー例や、PFASに影響が生じた例も経験します。本研究では、スギ免疫療法に関する健康リスクと他のアレルギー疾患への影響の実態調査を目的に、全国の医療機関に対してアンケート調査を行います。